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玉手箱の言語は、本文を全部読んでから解くと間に合わない

更新日: 2026-07-31

玉手箱・GABの言語は、本文を最後まで読んでから設問に移ると間に合いません。1本文あたりに使える時間は約115秒しかなく、読み終えてから4問を解こうとすると、読むだけで大半が消えてしまいます。現実的なのは、本文を半分読んだ時点で1問目に進み、残りを読んでから2〜4問目を解くという進め方です。ただし、この方法には唯一通用しない場面があります。「判断できない(C)」の判定だけは、本文を全部読まないと確定できません。

計算すると、読む時間しか残らない

まず、実際の時間配分を数字で確認します。

項目
言語の出題数・制限時間52問 / 25分(1,500秒)
1本文あたりの設問数4問
本文の数52問 ÷ 4問 = 13本文
1本文に使える時間1,500秒 ÷ 13本文 ≒ 115秒(約1分55秒)
本文の文字数600〜1,000字

日本語の文章を読む速度は、一般に1分あたり400〜600字程度とされています(個人差があり、内容を正確に読み取ろうとする場合はさらに遅くなるとも言われます)。仮に本文800字を1分あたり500字で読むとすると、読むだけで約96秒かかる計算になります。1本文に使える115秒のうち、読む作業だけで大半が消え、4問に残る時間は20秒前後しかありません。

だから、本文を最後まで読み終えてから設問に移るというやり方は、時間の使い方として成立しません。読みながら解くしかないのです。

半分読んで、1問目に進む

具体的な手順はこうです。まず本文の前半を読みます。次に1問目を確認します。多くの場合、1問目が扱っているのは本文の前半部分です。判定できるなら、その場で答えます。2問目に進む前に、本文の残りを読みます。そのうえで2〜4問目を解きます。

この進め方が効くのには、理由が2つあります。ひとつは、記憶が新しいうちに照合できることです。本文を全部読んでから設問に移ると、最初のほうに書かれていた内容を思い出す作業がそのつど発生します。半分読んですぐに1問目を見れば、この思い出す作業がほとんど要りません。もうひとつは、「まだ1問も答えていない」という焦りが早く消えることです。時間制限のある試験で、開始から時間が経っても正答も誤答もまだ手元にない状態は、それ自体が焦りの材料になります。1問でも先に答えておくと、この焦りが後半の判断に与える影響を減らせます。

この方法が唯一、通用しない場面

正しい(A)・間違っている(B)は、本文の中に根拠が存在するため、その根拠が前半にあれば、半分読んだ時点で確定できます。判断できない(C)は逆です。判断できない(C)の根拠は「本文のどこにも書かれていないこと」そのものです。半分しか読んでいない段階では、まだ読んでいない後半に書かれているかもしれない、という可能性を消せません。今のところ書かれていないというだけで、それは確定した「判断できない」ではありません。

POINT

したがって、前半を読んだ時点で判断できない(C)に思えたら、そこで確定させず保留してください。残りを読んでから決めます。正しい(A)だと思った、間違っている(B)だと思った、はそのまま確定してかまいません。判断できない(C)だと思った、だけは保留する。この一点さえ守れば、この読み方は安全に使えます。

判定そのものの手順(何を根拠にA・B・Cを見分けるか)については、考えすぎて間違える人のための判定手順で詳しく解説しています。

「設問を全部先に読む」を勧めない理由

設問を先に全部読んでから本文に入るという方法は、一般的によく勧められます。しかし、4問分の設問を覚えたまま本文を読むのは、記憶の負荷が高い方法です。探すものが4つあると、どれも中途半端に気にしながら読むことになり、結局どの設問にも深く反応できないまま読み終えてしまいがちです。

この記事で勧めるのは、設問を4問まとめて先読みすることではありません。ただし、1問目だけを先に見てから本文を読み始めるのは有効です。何を探すかが1つに絞られるため、記憶の負荷をかけずに済みます。読み方の相性には個人差がありますが、記憶の負荷という観点では、1問だけ先に見る方法のほうが安定します。

どこで本文を区切るか

「半分」というのは、文字数を単純に半分に割ることではありません。話題が変わるところで区切ります。玉手箱・GABの説明文の多くは、状況の説明→変化や結果→筆者の見方、という順で進みます。状況と変化までを読んだ時点で、1問目に対応する記述はたいてい揃っています。区切りの目印になるのは、段落の切れ目です。

練習の仕方

いきなり本番と同じ問題数でこの読み方を試すと、手順を覚える前に時間切れになってしまいます。まずは1本文(4問)だけを選んで、この手順を試してください。手順が体に入ってから、本数を増やしていきます。

当サイトの言語演習は、設定画面で「1本文(4問)」から選べます。設問ごとに本文がそのまま表示される作りになっているため、本文を読み返しながら1問ずつ確認する、という今回の読み方をそのまま練習できます。時間配分全体の考え方については、時間が足りなくなる仕組みと対処法でまとめています。

この読み方をそのまま演習する

当サイトの言語問題は、1本文(4問)から選んで演習できます。設問ごとに本文がそのまま表示されるため、この記事で紹介した読み方をすぐに試せます。

本記事の時間配分に関する記述は、公開されている一般的な情報および文章の平均的な読書速度の目安に基づくものであり、実際の所要時間は本文の内容や個人差により変動します。本記事および当サイトの問題は、特定の試験提供会社・団体とは無関係の、独自形式に準拠したオリジナル情報・問題です。実際の試験問題の転載・再現ではありません。

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