対策記事
「Web-GAB」と聞いて対策したら、当日は企業の自作テストだった
更新日: 2026-07-28
先日、ある企業の選考でWebテストを受けました。転職エージェントからは「Web-GABです」と聞いていたので、そのつもりで準備をしていました。当日、案内されたURLを開くと、そこにあったのはGoogleフォームでした。この記事では、そのとき実際に何が出たのか、そして形式が事前に読めないとき何を準備しておくべきなのかを書きます。
開いたらGoogleフォームだった
届いた案内に沿ってURLを開くと、見慣れたテスト画面ではなく、企業が自分で作成したGoogleフォームが表示されました。タイトルには試験名が書かれ、言語10問10分、計数10問8分という構成でした。Web-GABの言語は52問25分、計数は40問35分ですから、問題数も時間もまったく別物です。この時点で、事前に想定していた形式ではないことがはっきりしました。
なぜ事前情報とズレたのか
後から考えると、原因は単純です。エージェントが伝えてくれた「Web-GAB」という情報は、おそらく過去の選考時点のものか、あるいは伝聞を整理する過程で一般的な名称に丸められたものでした。企業側が選考フローを見直して自社でテストを作り直すことは十分にあり得ますし、そうした変更が社外の支援サービスにすぐ共有されるとも限りません。エージェントが不誠実だったという話ではなく、構造的に情報が古くなりやすいということです。
ここで伝えたいのは「エージェントを信用するな」ということではありません。事前情報は参考であって確定ではない、という前提を持っておくと、当日の動揺が小さくなります。形式を確実に知りたいなら、応募先の採用担当者に直接確認するのが唯一の方法です。これは失礼にはあたりません。
実際に出たのはSPI寄りの出題タイプだった
自作テストとはいえ、内容は完全な独自問題というより、既存の適性検査でよく見る出題タイプを組み合わせたものでした。言語は、類義語、長文の読解、文章の並べ替え、要約、文脈把握、空欄補充。計数は、増加率の比較、人口の推移計算、仕事算、ヒストグラムの読み取り、確率、比と割合、数列、複数人の作業速度。いずれもSPIの言語・非言語で見かける種類のもので、GABの中核である「本文に対する正しい/間違っている/判断できないの論理判定」や「大きな表からの情報探索」は一問も出ませんでした。
出題そのものに誤りがある場合もある
数列の問題で、提示された数列の最後の数字が、明らかに規則と矛盾しているものがありました。階差を取ると規則がはっきり見えるのに、その規則で計算した値と、問題文に書かれている最終項が一致しない。選択肢の中には規則どおりに解いた場合の答えが含まれていたので、出題者が最終項を書き間違えたのだと思います。
自作の問題である以上、こうした誤りは起こり得ます。実際に遭遇したときにどうするか、方針を決めておくと迷いません。私の結論はこうです。矛盾に気づいたら、矛盾している側を疑うのではなく、選択肢の中に答えがある規則のほうを採用する。出題ミスを見抜いて悩み続けるより、出題者の意図を推測して先に進むほうが、限られた時間では合理的です。
たとえば「2, 5, 10, 17, ?, 37」という数列があったとして、階差が3, 5, 7と奇数で増えているなら次の階差は9で、?は26になります。ところが最終項が37ではなく別の数字だった場合、規則と矛盾します。それでも選択肢に26があるなら、26を選ぶのが正解に近づく判断です。真面目な人ほど「自分の読み取りが間違っているのでは」と時間を溶かしますが、その必要はありません。
では、何を準備しておくべきだったのか
結論から言うと、形式が確定するまでは、どの形式でも共通して効く部分だけをやるのが正解でした。具体的には次の3つです。
一つめは、短時間で正確に処理する訓練。今回のテストも計数10問8分で、1問あたり48秒しかありませんでした。制限時間の厳しさは、形式が変わっても共通します。二つめは、図表から必要な数値を素早く探す訓練。ヒストグラムの読み取りが出たように、表やグラフを読む作業はどの適性検査にも登場します。三つめは、文章の論理関係を素早く判断する訓練。GABの論理判定は出ませんでしたが、要約や文脈把握は結局のところ「どこが論の中心か」を掴む作業で、鍛える筋肉は近いものです。
逆に、形式が確定してから上乗せすべきなのは、その形式に固有のクセです。GABなら正しい・間違っている・判断できないの三択判定、SPIなら推論や損益算といった特有の分野。ここに早くから時間を注ぎ込むと、形式が違ったときに丸ごと無駄になります。
URLで形式を判別する方法にも限界がある
当サイトには、受検URLから形式を推定するツールを置いています。arorua.netならSPI、e-examsやnsvsなら玉手箱・GAB系、といったドメインの特徴から判定する仕組みです。ただし今回のように企業がGoogleフォームで自作している場合、URLは docs.google.com になるため、このツールでは判定できません。正直に書いておきます。
URLで判別できるのは、専用のテスト提供サービスを使っている場合だけです。自作のフォームやオンライン会議ツール上での実施など、判定の対象外になるパターンは存在します。ツールで判定できなかったときは、企業に確認するか、どの形式でも通用する準備に切り替えるのが現実的です。
まとめ
事前情報が外れることは、珍しくありません。それは準備した側の落ち度ではなく、情報が古くなりやすい構造の問題です。だからこそ、形式が確定するまでは共通部分だけを鍛え、確定してから固有のクセを足す。この順番にしておけば、当日どんな画面が開いても、積み上げたものが無駄になることはありません。
当サイトの計数問題は、表やグラフから必要な数値を探して素早く計算する訓練に特化しています。形式が確定していない段階でも無駄にならない部分です。言語問題は玉手箱・GAB形式の論理判定なので、そちらを受けると分かってから取り組むのが効率的です。
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本記事は運営者自身の受検経験にもとづく記録であり、特定の企業名は伏せています。記載した出題タイプは構成の説明であって、実際の設問の転載・再現ではありません。本記事および当サイトの問題は、特定の試験提供会社・団体とは無関係の、独自形式に準拠したオリジナル情報・問題です。