攻略法
玉手箱・GABの言語で「一部」が「全部」にすり替わっているのを見抜く
本文が「一部」や「一部の部署」と限定して書いている内容を、設問文では「全部」「全ての部署」のように範囲を広げて出題する型です。文章全体の印象だけで読むと見逃しやすく、玉手箱・GABの言語で最も出やすい誤答パターンの一つです。
実際の例で確認する
次の本文と設問を見てください。 【本文】 X社は、老舗の製造業として長年にわたり国内市場で事業を展開してきた。しかし近年、海外の競合企業が低価格の製品を投入し始めたことで、X社の主力事業部門では売上が徐々に減少していった。この状況を受けて、X社の経営陣は事業構造の見直しに着手した。 まず着目されたのは、社内における意思決定の遅さであった。従来のX社では、新規案件の承認に際して複数階層の管理職の承認を得る必要があり、決裁までに平均して三週間を要していた。経営陣はこの承認プロセスを簡素化し、一部の部署では決裁権限を現場責任者に移すことで、承認までの期間を一週間程度に短縮した。この変更により、企画部門と営業部門では新規案件の提案数が増加したと報告されている。 【設問】 X社では、承認プロセスの簡素化によって、全ての部署で決裁までの期間が一週間程度に短縮された。
正解は「間違っている(B)」です。本文には「一部の部署では決裁権限を現場責任者に移すことで、承認までの期間を一週間程度に短縮した」とあり、対象は「一部の部署」に限定されています。設問文の「全ての部署」は、この限定を勝手に取り払っているため、本文と矛盾します。
見分け方
設問文の中の「全て」「全部」「全員」「全社」といった全称表現に注目してください。この種の語が出てきたら、本文の対応箇所が本当に「全て」と言っているか、それとも「一部」「一部の〜」と限定しているかを確認します。本文が限定している範囲を、設問文がそれより広げていないかを見るのが唯一の確認作業です。逆に、本文の「一部」がそのまま設問文でも「一部」であれば、それはすり替えではありません。
この誤答パターンだけを演習する
「一部」と「全部」のすり替えを見抜く練習を、集中的にできます。バンクの本文・設問はすべて事前に検証済みで、その場でAIが作るものではありません。
本ページの問題は、特定の試験提供会社・団体とは無関係の、独自形式に準拠したオリジナル問題です。実際の試験問題の転載・再現ではありません。