対策記事
玉手箱の計数は、表より先に設問を読む
更新日: 2026-08-09
玉手箱・GABの計数は、表を眺めてから解くのではなく、設問を先に読んでから表を見てください。表は、必要な数字を探し出すための検索対象です。何を探すのかが決まってから見るほうが、圧倒的に速く、余計な数字に惑わされません。これは言語の解き方とちょうど逆になります。
計数は、表より先に設問を読む
言語では本文を先に読みます。本文は論理の構造を持っていて、全体を読まないと正しい・間違っている・判断できないの根拠が揃わないからです。計数は違います。表やグラフそのものには主張がなく、数字が並んでいるだけです。先に表を眺めても、どの数字を使うのかが分からないまま全体を読むことになり、結局は設問を読んだあとでもう一度表に戻ることになります。
| 何を先に見るか | 理由 | |
|---|---|---|
| 言語 | 本文が先 | 本文は論理構造を持つ。全体を読まないと判定の根拠が揃わない |
| 計数 | 設問が先 | 表は検索対象。探すものが決まってから見るほうが速い |
玉手箱・GABの計数の表には、その設問では使わない列や行が意図的に混ぜられています。先に表を読むと、この使わない数字まで目で追ってしまいます。設問を先に読めば、見るべき行と列が一つに絞られ、そこだけを見て計算に入れます。「まず表を眺めて全体を把握してから」というやり方は、計数では時間の無駄になります。言語側の進め方は本文を全部読んでから解くと間に合わないで解説しています。あわせて読むと、なぜ順番が逆なのかがはっきりします。
同じ表で3〜5問出るので、最初の1問だけ表の把握に時間を使ってよい
玉手箱・GABの計数は、1つの図表につき3問前後がまとめて出題される形式が一般的です。当サイトの計数も、1つのデータセットにつき3〜5問を作る構成にしています。これは解き方に直結する特徴です。最初の1問を解くときに、表の見出し・単位・年度の並びといった構造を把握しておけば、2問目以降はその理解をそのまま使い回せます。
だから、1問あたり52秒を均等に配分しようとしないでください。最初の1問に少し余分に時間をかけて表の構造をつかんでおけば、2問目からは探す場所がすぐ分かり、セット全体では時間を取り返せます。逆に、構造を把握しないまま各問で表を読み直していると、同じ表を何度も一から読むことになり、かえって遅くなります。
表で最初に確認するのは「単位」
計算そのものは合っているのに、単位で失点するのが最ももったいないパターンです。千円・百万円・億円、人・万人、パーセントとパーセントポイント。表の見出しがどの単位で書かれているかと、設問が求めている単位が一致しているかを、計算に入る前に確認してください。表が百万円単位なのに設問が「億円で答えよ」となっていれば、計算後に単位をそろえる必要があります。
同じ理由で、年度や期の取り違えにも注意してください。前期と当期、2023年と2024年のように、表には複数の時点の数字が並んでいることが多く、設問がどの時点を指しているかを読み飛ばすと、正しい計算式に間違った数字を入れてしまいます。単位と時点、この2つを設問と表の間で最初にすり合わせておくと、あとの計算が安定します。
選択肢は概算で絞れる
5つの選択肢は、正確に計算する前に、桁や概数で2〜3個は消せることが多いです。たとえば、4つの部門の売上が並んだ表で「営業部門は全体の何%か」と問われたとします。営業部門の数字が、残り3部門を合わせた数字とだいたい同じくらいに見えるなら、営業部門は全体のおよそ半分、つまり50%前後だと見当がつきます。この時点で、10%台・20%台や90%台の選択肢は候補から外せます。残った2つのうちどちらかを、正確な割り算で確定させればよいわけです。
先に大きさの見当をつけておくと、計算ミスにも気づけます。概算では50%前後のはずなのに、割り算の答えが8%になったら、どこかで桁か分母を間違えたサインです。概算は答えを出す手段ではなく、自分の計算を検算する物差しとして使います。
「計算結果が選択肢にあった」は、安心材料にならない
多くの人が無意識にやっている確認が、「計算したら、その値が選択肢の中にあった。だから合っているはずだ」という確かめ方です。これは、計数では成立しません。よくできた多肢選択式の問題では、誤答の選択肢が、受検者が実際にやりがちなミスの結果と一致するように作られるのが一般的だとされているからです。
具体的には、分母を全体ではなく一部にしてしまった値、単位を取り違えた値、比の分子と分母を逆にした値、前年と当年を取り違えた値、パーセントとパーセントポイントを混同した値。こうした「ありがちな間違え方」でたどり着く数字が、そのまま選択肢として並んでいることがあります。つまり、間違えた場合でも、その間違った値はたいてい選択肢の中に着地します。「選択肢にあったから正解」という確認は、正しく解けたときも、典型的なミスをしたときも、同じように成り立ってしまうのです。
当サイトの計数問題も、正解の近くに適当な数字を散らすのではなく、典型的なミスをたどった場合に行き着く値を誤答として計算で作っています。実際の試験がどう作られているかを断定はできませんが、多肢選択式の試験では一般的な手法とされています。だからこそ、確認すべきは「その値が選択肢にあるか」ではありません。「分母は何を取ったか」「単位は設問と合っているか」——計算の中身そのものを見直すことが、唯一の確かめ方になります。
電卓の使い方(自宅受検モード)
自宅で受ける形式では電卓が使えます。ここで効くのは、途中の計算結果を紙に書き写さないことです。書き写す作業そのものが時間を食い、書き写すときの写し間違いという新しいミスの原因も生みます。できるだけ電卓の中で計算を続け、最後の答えだけを見るようにします。画面から目を離さずに打てる電卓を手元に用意しておくと、視線の往復が減って速くなります。電卓の選び方は玉手箱の電卓は使っていいで詳しく書いています。
一方、テストセンター形式(C-GAB)では電卓が使えません。同じ内容の問題でも、暗算や筆算で処理できる範囲に解き方を変える必要があります。自分がどちらの形式で受けるのかを先に確認し、電卓ありきの練習だけで済ませないようにしておくと安全です。
時間配分
計数は40問35分、1問あたり約52秒です。ただし、この52秒は表の読み取りと情報探索を含んだ平均であり、純粋な計算に使える時間は15秒程度しかありません。裏を返すと、電卓を何度も叩くような複雑な計算が必要だと感じたときは、設問や表を読み違えている可能性が高いということです。玉手箱の計数は計算の難しさではなく、必要な数字をどれだけ速く探し出せるかを測る形式なので、手が込んだ計算を求められている感覚があれば、いったん設問に戻って読み直すほうが速いことが多いです。
全体の時間が足りなくなる仕組みと、間に合わないときの現実的な対処は、時間が足りなくなる仕組みと対処法にまとめています。
この解き方をそのまま演習する
当サイトの計数問題は無制限に出題でき、毎回異なる数値の表で練習できます。設問を先に読み、必要な行・列だけを探す——この記事の手順を、そのまま繰り返し試せます。
あわせて読むと迷いが減るもの
本記事の時間配分・出題数に関する記述は、公開されている一般的な情報に基づく目安であり、実際の制限時間や構成は企業・形式により異なる場合があります。本記事および当サイトの問題は、特定の試験提供会社・団体とは無関係の、独自形式に準拠したオリジナル情報・問題です。実際の試験問題の転載・再現ではありません。